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「いてて…。」
私はどつかれた頭を手で抑えながら何で菜々子ちゃんに怒られたのか考えていると、
「井口って誰?」
さっきまでニコニコしてた蜃さんが不機嫌そうな顔をしながら私の顔を覗き込んできた。
「え?井口君?」
蜃さんは無言で頷く。
「井口君はこないだ付き合う事になった私の彼氏で、隣のクラスの男の子だよ。」
「彼氏?」
ますます不機嫌になり蜃さんは私を見つめる。
「う、うん。
ホントにこないだ。
井口君から付き合おうって言ってきて、うんって言って付き合い出したの。」
「は?」
「は?って?」
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