君が愛しく思えるのは

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「…わっ!!!」 「うぉっ!?」 学校に向かう途中の道でいきなり後ろから驚かされた。 今ので完全に俺は眠気がとれた。 びっくりしたのもあるけど、それよりも誰かやったのかわかっているから。 ゆっくりと後ろを振り向いてみると、やっぱりそこにいたのは君だった。 「おはよう。」 と優しく俺に笑顔を見せながら挨拶をする君。 それが可愛くて、さっきのことなんて怒る気にもなれない。 ある意味ズルい。 「おはよ。」 俺は平然を装うように、少しぶっきらぼうに挨拶をした。 「何?さっきの怒っ…た?」 なんて、ちょっと泣きそうな顔をして言う。 「別に。」 なんで、俺は冷たいような言い方しちゃったんだ? なんて後から後悔。 「…ごめんね…。」 更に後悔。 だけど、そんな姿さえ可愛くて仕方がない俺はやっぱり君が愛しく思うから。
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