悪夢の始まり

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目覚ましが鳴った。 目をこすりながら目覚ましをとめ、洗面所にむかった。 今日は 嫌な夢を見た… 親友の雅也がおれの目の前で車にひかれて死ぬ夢… とてもリアルに映し出された夢だった。 雅也のぐちゃぐちゃになった顔、飛び散った脳みそや、内臓まで 鮮明に映し出されていた… 思い出すだけで吐き気が… いつもの夢だったら、なんとなくしか覚えていないのに… 今日は違った。 気味悪く思いながら用意を済ませ、学校に向かった。 学校にいく途中「よーう、おはよう健一郎」 おれの名を呼んで駆け寄ってきたのは、雅也だった。 いつもと変わらぬ元気な雅也… 今朝の夢の話しを雅也にしてみた。 「おれ今日さ、めっちゃキモイ夢見たんだよね…」 「えーどんな夢」 「雅也が車にぐっちゃり引かれて死ぬ夢」 雅也なら笑ってバカにするんだろーなとおれわ思った。 が違った。 雅也は顔を青くして「う…うそだろ…」目には涙を浮かばせていた。 「え…おいどーした…たかが夢の話しだぞ、なに本気にしてんだよ」 「おれ…帰る…」 雅也はそー言って 帰って行った。 その日から雅也わ学校に来なくなった。 雅也は、そう簡単に学校を休むやつではない。 それなのに、おれが見た夢がそんなにショックだったのか… とにかく雅也に謝ろう。 その日おれは、雅也の家に寄った。 チャイムを鳴らしたが、誰も出てこない。「出かけてるのかな」 一向に帰ってくる気配もないので、その日は帰ることにした。 それから毎日、雅也のうちを訪ねてみるが、毎日留守… 雅也大丈夫かな… そんなある日学校の下校中、雅也の姿を見かけた。 雅也は、まだおれの存在に気づいていなかった。 「おい雅也ー」 雅也は振り返り、おれの顔を見るなり、走り出した。 「おーい待ってくれ、謝りたいんだー」 雅也はオレの言葉に見向きもせず、走っていく。 「雅也ーー」 雅也わ振り返り「やだあ、やだあ、こないでくれー」 泣きながら走って言った。 なんでだ?よくわからない… なんでおれから逃げる…? おれは追いかけた。 追いかけてるうちに、来たたこともない場所まできてしまったみたいだ。 でも なぜだろう、最近きた感じがする。
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