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シューズが床に喰らい付く独特のキュッという音と、ピンポン球を弾く甲高い快音、たまに踏み込む足音がそれに混ざり卓球部独特のハーモニーが第二体育館に響きわたっている。
暗幕で仕切られたデリケートな環境に、突然入り込んで来る者がいた。
「こんにちは!
お願いしますっ!」
入ってきたのは比較的背の高い少し面長の少年ー木本良広ーだった。
「よろしくお願いします。」
「よろしくお願いしまっす!」
孝と健二も入ってきたところで、良広が顧問を見つけた。
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