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入学初日だというのに、校門から続く桜並木の周りには様々な部活の勧誘が桜を散らす様な勢いで繰り広げられていた。
今も、良広の前で吹奏楽部がマーチングに使う旗で美しい技を次々と決めている。
「凄いなぁ・・・・・・
でも、俺には関係ないし。」
様々な部活の工夫を凝らしたパフォーマンスに感心しながらも、良広は特に興味を持たずに進んでいく。
「俺はこの学校で卓球をするんだ。」
新入生のざわめきの中、彼は決意を改めて口にすると、入学式の会場である体育館へ向かう流れに埋もれて行った。
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