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「もしかして、浅里中の木本くん?」
教室に新入生のため整然と並べられた座席の、出席番号の場所に座り、担任を待っていた良広に声をかける者がいた。
「え?
そうだけど・・・・・・」
「ってことは卓球部に入る?」
「そのつもりだよ。」
良広は、やけに親しげな見知らぬクラスメートに目を白黒させていた。
「俺、海杉南部中出身の天霧孝(あまぎり、たかし)。よろしく。」
「こちらこそ、よろし・・・・・・」
「お、タカちゃん何やってんの!?」
突然、良広と孝の前にやってきた者がいた。
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