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その日は授業もなく、学習要項や新入生歓迎のプリント、そして、入部届をホームルームで配り、掃除を終えたところで放課後となった。
緊張であっというまの一日であった。
「なあ、よっちゃん!
卓球部の仮入部に行かないか!?
俺とタカちゃんは行くぜ!」
「健二の言った通りだよ。木本も一緒に行かないか?」
海杉南高校では、部活の仮入部は入学式の日から可能であるが、当然のことながら初日から部活に顔を出す人間は少なく、孝と健二が部活に行く、と言ったことは良広を驚かせた。
「俺は行くつもりだったけど、二人とも行くのか?
それじゃ、一緒に行こう。」
話がまとまり、三人は雑談をしながら卓球部の活動場所ー第二体育館ーへと向かった。
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