74人が本棚に入れています
本棚に追加
月光(なんだろう…突然……何かが目覚めた気がした)
光が射さない真っ暗な部屋で月光は自分の手を見つめた
月光(学校…行きたくないな……家にも居たくない)
部屋には何もない
机も椅子も布団もない
あるのは黒いカーテンと学校の道具のみ
月光(でも…学校に行かないと父さんと母さんが…)
月光は学校へ行く準備をして部屋を出た
月光「…………」
無言で家を出た月光は真っ直ぐ学校へ向かった
ガラッ
自分の教室に入り机に鞄を置こうとしたとき
机の上にある花瓶に気がついた
クスクス
周りから聞こえる笑い声がするが表情は変わらない
無言で花瓶を片付けようとすると
生徒A「おい月光、なに勝手に片付けようとしてんだ」
月光「…………」
肩を捕まれ月光は無言で花瓶を机に置こうとした
ガシャッ
何もしていないのに花瓶が割れ自分の手を切った
生徒B「こいつバカだ!!自分で割って自分でケガしてやがる」
一瞬だけイラッとした
一瞬だけだった
ベキッ
月光をバカだと言った生徒の机が音を立てて壊れた
生徒全員の目が月光に集中する
その目は怒りではなく恐怖
生徒全員が月光に超能力が目覚めたと判断した
月光(目覚めたんだ…自分にも超能力が…それも強力な…)
そのとき月光の頭は1つの事を考えていた
NEXT
A…5P
B…7P
C…9P
最初のコメントを投稿しよう!