時の止まったホテル

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「じゃあ、僕はホテルの方に行ってみるよ」 「おう、元気でな!!」 二人はお互いに反対の方向へ歩き出した。 ふとセトが振り返ってクロウを見た。 クロウもそれに気付き、再び手を振る。 セトはそれに応えると、再び向き直って歩き出す。 目指すはクロウの言ってたホテル。 女の人がいるっていうホテル。 その人にあえば何かわかるかもしれない。 セトは従業員出入口を見つけると、そこから遊園地を出た。 僕は一人じゃない。 その事実がセトを元気付けていた。
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