プロローグ

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セトは物心付いたときから一人のおじいさんと、廃墟になった天文台で暮らしていた。 彼が15歳になってしばらくして、いっしょに暮らしていたおじいさんが死んでしまう。 彼は、おじいさんが最後に残した「お前は、決して一人ではない」という言葉を信じ、自分以外の人間を探しに、旅に出ることを決意する。 自分の声だけが、空しくこだまする世界で。 それでもかすかに感じる、誰かの気配を追いかけて。
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