明流と美希

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明流って名前は母がつけた。 明るく、川が好きだから流れる。…そのまんまじゃん。明るく流れるっておかしいだろ。   けど、いい名前だって言ってくれた人がいた。 桜が満開になったあの日 君と歩いた桜並木 あの季節 二人だけの場所 風も空も 大好きだったキミの笑顔も 全部無くなってしまったけど こんなに暖かくて優しいのはきっと 君が教えてくれた『幸せ』って気持ち。 世界一のクズみたいな性格してた俺に、笑顔を向けてくれた― 例え俺を忘れても… 今はまだ辛くて苦しいけど 同じ空の下で、あの頃みたいに、笑ってくれていますように 俺の大好きな笑顔で  
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