5人が本棚に入れています
本棚に追加
「とうとう明日か…
リョウ、
手術がんばれよ!」
クラスメイトであり、小学生の頃から高校に至るまで腐れ縁。
アイダセイジ
相田誠二は、人一倍リョウの体を心配していた。
「ああ、有難う。
退院したらまた遊ぼうな。」
少なくともこれから行う初めての手術に対して、不安感が全く無いわけではない。
しかし、心配をしてくれる家族や友達の為にも、弱みを見せてはいけないと思い、出来るかぎり明るい態度で生活した。
そして明日は手術だ。
まだまだ技術が発達していない時代。
機械を体内に取り付けることに少々不快感を抱きながらも、布団の中では眠れぬ夜を過ごした。
翌日。
普段よりも二時間ほど早く目覚めた亮は、ゆっくりと朝日の差し込む窓際まで向かった。
(もしも
失敗してしまったら…)
恐怖を感じるたびに胸に痛みが走り…苦しくなる。
最初のコメントを投稿しよう!