4/6

1165人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
それを見かねた一人の少女が退屈そうに少年に話しかける。 髪を三つ編みに結び、華奢でいかにも小学生の幼女、という感じだ。 この少女の顔もまた、見えない。 「ねぇねぇ。将来の夢何にした?」 「…………」 しかし、少年は答えない。 少女は怒った口調で言った。 「ちょっと~! 何で無視すんのよ!」 「え? いや……無視なんかしてないって。書くのに夢中だっただけ」 少年の言っていることはもっともらしく、納得した少女は違うことに興味を示した。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1165人が本棚に入れています
本棚に追加