sainz2

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あれから… 私は、仁王君に前より堅くなってしまった。 仁「柳生~遊ぼうぜよ」 比「授業中くらい、集中したまえ。」 ―でも、仁王君…… こんな小さなやりとりでも 本当は、とても嬉しいのです。 ですが、たまに心配になる。 いつか貴方は、 離れてしまうのでは―… と…… 『柳生と話しちょるほうが楽しいぜよ』 と小さく呟き、 貴方は黒板に背を向けた。 こんな愛しい気持ち、 初めてです。 隣でまるまっている貴方もまた、 とても可愛らしくて…。 いつまでも、貴方に伝える事は 許されないのですね。 *
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