14回目のバースデー~最後の笑顔で~

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窓から眩しいほどの朝日の光が差し込んでくる 「香奈恵ー起きなさい!!」 一日が始まる。 偽りの笑顔で過ごすつまらない一日が。 私は制服に着替えて鞄を持ち、一階へ降りるなり、食パンをくわえて玄関へ向かった。 「行ってきます」 靴を履いてすぐに家を出た。 両親とはろくに話もしない。 大切な人を失ったあの日から。 そう、本当の笑顔を捨てたあの日から。 .
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