14回目のバースデー~最後の笑顔で~

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◆◇◆ 大切な人…私の兄。 私は幼い頃から兄と仲が良かった。 兄は私より3つ上で頭が良く、有名私立小学校へ通っていた。 それとは反対に私は頭が悪く、公立小学校へ通っていた。 兄は100点、私は70点。 親の期待は勿論兄に行くわけで、親戚からの信頼も厚かった。 でも私たちはそんなことは関係なく遊んでいた。 今から丁度5年前。 私は小学2年生、兄は小学5年生のときだ。 私たちはいつものように近所の公園へ遊びに行くところだった。 「ねぇお兄ちゃん」 「何だ?」 「今日はボールで遊ぼうね」 「おぅ」 他愛のない話をしながら公園へと向かった。 目の前に公園という位置にある横断歩道を渡ろうとしたときだった。 丁度そこで悲劇が起こった。 「あっ青だ。先に行くね~」 「おぅ。こけるなよ」 「わかってるよ」 私は信号機が青になったのを見つけ、兄をおいて先に横断歩道を渡ろうとした。 だが、無事に渡り終えることは叶わなかった。 「危ない!!」 「えっ…?」 .
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