14回目のバースデー~最後の笑顔で~

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耳に残る派手なブレーキ音。 私のもとに一台の車が突っ込んで来たのだった。 「えっ…おっ…お兄ちゃん…?」 私は無事だった。 横断歩道を渡り終えたところに、ペタンと情けなく座りこんでいた。 でも、兄はそうにはいかなかった。 私が無事だったのは、兄が私を突き飛ばしたからだ。 私をかばった兄は車にひかれてしまった。 幸い近くに大人が居たのですぐに救急車が来たが兄は助からなかった。 即死だったそうだ。 .
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