†最後の夏†

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『那奈美ちゃんもお疲れ様。県大会に連れていけなくてごめんね。でも、那奈美ちゃんにそういってもらえると、うれしいよ』 と。 涙が止まらなかった、というよりとても嬉しかった。 どんなことよりも、なにより先輩に喜んでもらえたことが。 この日、私は寝るまで先輩のメールが表示された画面をにぎりしめていた。 ほんのすこしだけど、先輩の心に近づけた気がした。
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