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親と挨拶をした後直樹を俺の部屋に連れて行きディタとも遊ぶ。
「可愛い…」
直樹はそうつぶやきディタの頭を撫でた。
「だろ?実家に帰るといつもこいつと一緒に寝たり遊ぶんだ。」
ディタを抱き上げ顎を撫でたりしていると直樹の様子が急におかしくなった。
「直樹…どうしたの?」
「別に…僕、帰ろうかな。」
「な、なんで?やだよ…帰らないで。」
「理なんか嫌い!」
「ちょ、何言って…あれ?もしかしてこいつに嫉妬してる?」
「っ…べ…別に」
「顔に書いてあるよ?」
「もう、煩い!」
俺は直樹にそっと抱きしめ唇にキスした。
「んっ…理…」
今にでも直樹は泣きそうな瞳で俺を見上げる。
「ごめんね…直樹…俺、こいつより直樹が好きだよ?当たり前だろ?あー泣かないでよ」
「う、煩いよ…」
「ごめん…直樹、帰らないで…」
直樹に説得し許してくれた。
そして俺んちで一晩過ごした。
もちろんディタとは一緒に寝なかった。
これからはディタじゃなく実家に帰っても愛しの直樹が居るだけで充分幸せだ。
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