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前回見た時より
随分と痩せ細くなり
どことなく元気が無く思えた
「修……兵…?」
今にも消えてしまいそうな声に
胸が締め付けられた
心配させてはいけない…
不安にさせてはいけない…
そう思い顔を上げるが…
目に映るのは
「麗菜…」
「修兵…泣かないで?」
高ぶる感情を抑える事が出来なかった
「どうして…どうして麗菜何だっ!?どうして他の奴じゃなくて麗菜何だよぉ!」
おぃ、神様よぉ…俺達何かしたか?
アンタに嫌がられる事…何かしたか?
したなら謝るからさ、麗菜を…
麗菜を元の元気な麗菜に戻してくれよっ!
俺達を…
あの日の幸せだった日に戻してくれよ!
俺達に…
あの日の幸せを返してくれよ!
「こんな薄っぺらいカーテンに、俺等の関係阻まれちまって」
本当に薄い透明なカーテンは
二人を遠ざける様に
修兵の麗菜への接近を
固く拒んでいた
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