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「なッ!!」
俺は驚きのあまり2・3歩後ろに下がった。
「フフフ。そんなに驚いてくれるとは思わなかっよ。」
「いや、あり得ないでしょ!じゃ・・・さっきの一期生って言うのは・・・?」
「勿論ウソ。さらに150歳の下りもウソ。そんなに長生き出来る人なんているはずないじゃん。」
学園長は笑いながら言った。
「・・・・・・(ウワァ・・・こんな人が学園長なのかよ。)」
学園生活が不安になった。
「新治様。私の紹介をさせて頂いても宜しいでしょうか?」
「あぁ、ごめんごめん。」
学園長がそう言うと執事の人は俺の方を向いた。
「改めましてようこそ我がジングベン学園へ。私は新治様の秘書をさせて頂いています、木山結羽<キヤマユウ>と申します。先程の失礼な無礼をお許し下さい。」
木山さんは深々とお辞儀をした。
「それではまずこの学園についてのお話をさせて頂きます。」
「は、はい。お願いします。」
「結羽ちゃん、そんな立ったまま話さないでそこのソファーに座って話しなよ。」
学園長に言われ「分かりました。」と返事を返した。
「それではこちらのソファーにお座り下さい。」
俺は言われた通りにソファーに座った。木山さんも俺と向かい合わせに座った。
「それでは話をいたします。この世界ではあなた様の世界とは違い、魔法を使い日常生活をおくっていることは言いましたね?」
俺は言われた事を思い出しながら頷いた。
「しかし古来から伝わった魔法は日常生活に使うためではなく、魔物と戦うために備わった特別な力なのです。」
俺はその言葉を聞いた時、何処かで見た記憶があった。
「・・・・・あ。あの本にも確かそんな事が書いてあったような・・・」
「ん?あの本とは何ですか?」
今まで書類を書いていた?学園長が聞いてきた。
「父さんが残していった本です。俺はそれを見ながら魔法について勉強しました。」
学園長は「ふぅん。なるほど。」と言う再び書類?を書き始めた。
「失礼ですがあの本をもう一度貸してくれませんか?」
木山さんに言われ、バックの中から本を取りだし渡した。
「・・・・・これはこの世界の本ですね。なぜあなたのお父様がこの本を?」
「父さんと母さんがいなくなったときに義理の母さんに貰いました。」
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