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ホームルームが終わるのが待ち遠しい。
あぁ、はやく終わらないかな…
もう!先生の自慢話とかいらないから!!
・・・・・
よし!終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ!!
「よし!じゃあ解散するか!」
きたぁー!!
「きりーつ!れい!!」
頭を下げるのはかなり浅く。
頭を上げるのはすごく早く。
やっと終わった事が嬉しくて、鞄を勢い良くひっつかんではダッシュする。
走った先は二つ隣の教室。
私は勢いよくドアをあけた。
「アキラー!行くよー!!」
私が大声を出すと、アキラはびっくりしてこっちを見た。
私を待っていたらしく、座って友達と喋っていたらしい。
「うおっ!奈々!!そんな大声だすなって!」
でも、すぐに笑顔に変わる。
「もたもたしてたら時間なくなる!早く行こう!」
私がせかして腕を引っ張ると、アキラはバランスを崩しながら立ち上がった。
「ちょ、待て!!鞄持ってねぇから!」
アキラが慌てて鞄を持つと、アキラのクラスメイトが笑っていた。
「おいおい、また行くのかよ?」
「好きだなぁ、二人共。」
呆れたように笑うのを見て、私とアキラはお互いの顔を見合わせた。
「とーぜん!!」
私達の声はピッタリとはもる。
「ついていけねーよ」
笑いながら手を振る友人達に、
私も笑顔で手を振る。
お金があるならアレに使わないと!
時間があるならあそこに行かないと!
「さて!今日も行きますか!」
「おう!」
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