響いてた。

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私達が一年の時から続いて来たカラオケ友達。 一年の時はまだアキラの部活がそこまで厳しくなくて、週に何回も行けたぐらいだけど。 最近はどんどん少なくなっていく。 アキラは他県でも有名なほどのサッカー部。 そのサッカーの地区大会が控えているからだろう。 週に2回が当たり前だったのに、今じゃアキラが忙しくなって、週に1回行けるのはまだ良いほうだった。 私は友達として頑張ってほしいし、アキラがカラオケ以上にサッカーが好きだと知っている分、邪魔はできない。 「あー!楽しかったなぁー!」 「うん!まだ歌いたりなーい!」 「あはは!俺も!」 「でも今日は遅いし帰らないとね」 「…そうだな。」 今度はいつ行けるのかな。 やっぱりアキラと一緒が1番楽しいから本当はもっと行きたい。 「次、いつになるかなー…」 「…分からねぇ」 次の約束をするのが、私は苦手になった。 前は気兼ねなく約束できたのに。 「ま、予定があいたら連絡するからさ。」 「うん。ってか、最近カラオケ以外でも良くメール来るじゃん。いっつもアキラから」 まぁ、仲良いからメールも楽しいんだけどね。 「…ごめん。迷惑だったか?」 「ううん。むしろヒマな時に楽しめるから良い」 「そっか。良かった」 「友達じゃん?迷惑なわけないでしょ」 「・・・」 「…アキラ?」 「…そうだな。友達だし、メールぐらいは当たり前だよな」 「ん?うん。」 とことこ駅に向かって歩く。 私は電車だけどアキラは自転車。 いつも後ろに乗れって言うけど、私は自分の体重が重いのを気にしてしまうから二人乗りは好きじゃない。 むしろ、私がこぐ。 って言ったらアキラは困った顔をするから、結局駅まで私は歩いて、アキラも自転車を引っ張って歩く。 近頃アキラはよそよそしくなった。 私は何にも変わらないのに。 私が女だからかな? 友達じゃいられなくなったのかな? こんな関係も終わるのかな。 今は一年前より、アキラが忙しくなったから。 「じゃ、またな。」 「うん!」 もう少し続けば良いのにな、と思う。 カラオケが好きだし、アキラとならもっと好きだから。 .
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