異変

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 新緑が芽吹き始め、山が若々しく、また美しくなる頃。  怜護達一年生は、まるで正反対。  美しい芽が萎んでいくようだった。  この高校は進学校のため、部活より勉強を優先する。  従って毎年、勉強が難しくなるにつれて、両立出来ない生徒が大量発生してしまうのだ。  そんな中、今年もバスケ部に影響が出始めていた。  始めは六人いた一年生も、今や半分の三人。  もう一年生だけでは、一チーム作ることも出来ない状況に陥っていた。  そんなある日――。
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