檻の中の自由

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昨夜とはうって変わって 部屋はしんと静まり返っていた。 聞こえるのは孝天の寝息と 衣ずれの音ぐらいか・・ 『久々によかったな~ねえ、もう少し味わってからじゃ、だめ?』 『おいおい、カンベンしてくれよ。オレはもう腹ペコだぜ?エサ目の前にしてどれだけガマンしたと思ってんだ?一晩中やりやがって』 きれいな形の唇の間から舌が覗き 唇をゆっくりとなめた 孝天は昨夜の情事で疲れたのか 隣でぐっすり眠っている 『ちぇ、僕だってしばらくしてなくって、たまってたんだもん。それに、もう2,3日待ってくれたっていいのにさー・・』 『男なんて、すぐ、またやってくるさ。オレといる限りはな』 仔仔は はぁ~~ とあきらめのため息をついた。 『はいはい、わかりました。そのかわり、次のエモノのときはもう少しガマンしてよね。せめて3,4日は堪能したいもん・・』 『しょうがねえな・・じゃ、いっちょ、交代しますか』 静かな寝息をたてて 幸せそうに眠っている孝天の隣で 仔仔はにっこり微笑んだ。
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