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また目は覚めました、病院です…
見覚えある顔がありました。
「兄貴…」
今度は警察も介入して身内の者が呼ばれておりました。
「海に落ちていたら死んでいたと、警察に言われたぞ」
「ガードレールは?」
「壊れなかったよ」
「クソ、丈夫だなぁ」
車は大破したがガードレールは壊れず、僕の身体はほぼ無傷で奇跡的な助かり方だった。
あれっ?僕って死ねない!
なにか神懸かり的なものを感じました。
今回も結局死ねず、ガードレールと車の莫大なる弁償に終わった出来事でした。
流石にしばらくは考えましたね。
僕は生かされているとか
寿命がくるまで死なないとか
僕には生まれて来た使命があるとか
しばらくはそれを探って生きておりました。
でもまた死にたくなる、自分が変わらないから結局出てくる答はいつも同じで…
この進歩のない所が死にたくなる最大の原因かもしれない。
今度こそ死にたい、これだけ死なないと 死ぬと言う恐怖よりも、また失敗して生き残ってしまう恐怖の方が大きい。
変な話、僕は生き残る恐怖な為にしばらく自殺に踏み切れないでいた。
安楽死
なんて素敵な響きだろう
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