迷子

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「とりあえず大丈夫か?」 なんちゃら女だったか、なんちゃらさんだったが忘れたが俺は近寄って言った。 「ただナンパされただけだから平気だよ。それにギャフンと言ってあげた」 強気だなオイ。 コイツが何て言ったのかは分からなかった。気になる。まぁいっか。 そしてそれをさらっと言うこの女に対し、俺は思いましたよ。 さしずめこの手の女はナンパされることに慣れてるんだな… 「くそー俺も逆ナンされるくらいモテたいぞー!!(泣)」 「なんか言った?」 「いや、なんでもない…なんでもないです。はい」 グイグイ なんちゃらは、俺の袖を引っ張ってきた。 「ん?」 指をさしていたのでその方向をむくと自動販売機だった。 「ジュースなくなっちゃったね。てゆうわけでよろしくね」 笑顔で言う言葉に俺は撃沈された。そっちの意味ではなく。 「なんでこーなるの」 悲しくなりましたよ。
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