隣の家

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「あたしそんなに馬鹿じゃないの。本当に買ってきてくれたから黙ってあげてたけど…それに何その笑顔…気持ち悪」 !!! 俺の完璧スマイルを否定しやがった。しかも騙されなかった。なんて奴だ。 しかもあの時冗談で言っていたらしい。 一本取られた…ヤワラちゃんに巴投げされた気分になってしまった。 「“あれ”あたしが開けてたらどうなってたんだろ~。ん~…」 奴はわざとらしく考え込む。 「か、堪忍して……」 とりあえず俺は下手に出てみた。 なんか女って恐い。 自業自得か。 「んじゃ、案内してくれる?」 そう言うと俺の耳をギュッとつまんできた。 「いってぇ!わ、分かったから」 お前絶対ドSだろ!と、喉の所まで言いかけたが、その言葉を無理やり押し殺す。 今後二度と女の子にはイタズラをしなくなった俺でした。 そして海まで案内することになる。 はぁ..
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