隣の家

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「ほんとバカだねぇ~。頭かっぱになってるよ?あはははは」 俺のドジさ。おまけに旋毛丸出しのカッパヘアー。これには奴も笑うしかなかった。ってか? 笑いすぎて涙目になってるし。 あれ?…… 不覚にもずっと笑ってるこいつが一瞬可愛く見えてしまった。 ドン! 「え?」 俺の胸の近くから何やら鈍い音が聞こえた。あのバカ!!奴が平手で俺を突き押しやがった。 のわぁぁぁあアアア! スローモーションのように野太い叫び声と共に、俺は海の中へと消えた。 「ブハ、おめぇ何しやがんだ」 「あたしの勝ち~♪」 「こんのぉ…」 俺はこのなんちゃら気取り女(どんなだよ!)に仕返しとばかりに冷たい海水をかけ コイツもそれを負けんとばかりに抵抗してくる。 俺達は時間を忘れ 自然と笑顔がこぼれていた。
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