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遊び果てた俺達。
すでに夕方となり夕日が海に溶け込むように沈みかけている。
海は夕日を反射して綺麗なオレンジ色一色に染まっていた。
しかし終わる事のない波が押し寄せる事によって青、オレンジと交互に色を見せる。
それはとても幻想的だった。
俺達は砂浜に座っていた。
「夕日きれぇーいいね…ここ」
「だろ?嫌な事があると俺いつもここに来るんだ」
俺はここの場所がお気に入りなんだ!というように語りかけた。
「あたしさ、東京で生まれて東京で育ったんだ。
海には行った事が一回もなくて…行く機会すらなかった。東京にも海はあるのにね。
ここは、東京と違って自然がたくさんでちょっと田舎だよね。
あたしも最初から東京じゃなくてここに住みたかったなぁ」
コイツはどこか寂しそうな目で、夕日を見つめていた。
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