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「また“神様”?
ナナノハが…ああ呼びづらい!縮めて『ナッパ』じゃ駄目?」
「野菜と一緒にするな!」
那智の提案を七ノ葉がサクッと却下
「いや、野菜じゃない方の…」
「俺は禿げてない!」
再審でも棄却された
「注文の多い神様ねー
―で、ナナノハが神様っていうなら証拠とか証みたいなもを見せてよ」
子供の冗談を意地悪く問い詰めるように、那智は深緑の瞳を見つめた
―十八なんて歳も怪しいし
半泣きで『ゴメナサイ』と言わせる気満々、イジメっ子モード全開の那智
「証か?
当然持ってる……あっ!!」
ポケットを探る仕草をする七ノ葉が急に声を上げた
「俺の服は!?」
焦った表情で那知を見る七ノ葉
「洗濯機」
「ノォォー―!!」
ゴウンゴウンと唸る洗濯機へと七ノ葉が猛ダッシュ
一分後
「ど、どうしたの?」
しょんぼりと肩を落とし、暗い雲でも背負っているかのようなドンヨリとした七ノ葉がテーブルに戻ってきた
那知の呼びかけにも応えず、七ノ葉はちょこんと那智の隣に座ると、テーブルの上に何かを置く
「ん?なにコレ」
材質は紙だろうか
青色のソレは水に濡れ水流に揉まれ、すっかりサイクロンの餌食となっていた
「……資格証明書」
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