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「遊ぼ!!」
美斗がくっつきながら言います。可愛いです。
「なら、何して遊ぼっか」
思わず頬が緩みます。
「えっとね、えっとね、俺はサッカーしたいな!!」
一生懸命考えてから、とんでもない事を言い出します。なぜなら私はサッカーと呼ばれる超人が行うスポーツをする事が出来ません。私は凡人なのです。
「ごめんね美斗、私には超人スポーツはできないの」
普通に言っても諦めてくれないので、泣き真似をします。
「う~ん……仕方ないなぁ」
しぶしぶといった様子で美斗が諦めてくれました。ありがたいです。
「じゃあ、変わりにカードしよう!!」
そう言って取り出したのは先程と同じカードのデッキ。
流石に弟にまで負ける訳にはいけません。
「負けないよ!!」
勝負です!!
「また負けたぁ」
本気で泣きたくなってきました。
「あはは、お姉ちゃん弱いね」
私を指差しながら言ってきます。酷い。
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