春休み 美貴 1

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「遊ぼ!!」 美斗がくっつきながら言います。可愛いです。 「なら、何して遊ぼっか」 思わず頬が緩みます。 「えっとね、えっとね、俺はサッカーしたいな!!」 一生懸命考えてから、とんでもない事を言い出します。なぜなら私はサッカーと呼ばれる超人が行うスポーツをする事が出来ません。私は凡人なのです。 「ごめんね美斗、私には超人スポーツはできないの」 普通に言っても諦めてくれないので、泣き真似をします。 「う~ん……仕方ないなぁ」 しぶしぶといった様子で美斗が諦めてくれました。ありがたいです。 「じゃあ、変わりにカードしよう!!」 そう言って取り出したのは先程と同じカードのデッキ。 流石に弟にまで負ける訳にはいけません。 「負けないよ!!」 勝負です!! 「また負けたぁ」 本気で泣きたくなってきました。 「あはは、お姉ちゃん弱いね」 私を指差しながら言ってきます。酷い。
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