春休み 美貴 1

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「着替えるの待っとくから、早く着替えてこい」 純は呆れたような表情を浮かべて溜め息をつくと、部屋の外に出ていきました。 あぁ……すっかり忘れてました……楽しみにしてたのに…… 「でも……まだどこに行くか決めてなかったよね……」 とりあえず洋服に着替えます。 ん~……スカートに……Tシャツに何か適当に羽織っていけば良いかな……? 「もう、適当でいいやっ!!」 ヤケクソ気味に叫びます。 私はオシャレが苦手なんですっ!! そのまま机の上にあるバッグを取り、財布があるのを確認すると、ドアを開けて廊下に出ました。 「また随分と早かったな」 そこには純が壁にもたれて立っていました。 どうやら待っていてくれたみたいです。 「そういえば、今日はどこに行くの?」 気になったので聞いてみます。 すると純は、しばらく俯いて考えてから、私の方を見ながら、言いました。 「ま、とりあえず適当にブラブラしようや」 .
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