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静かな部屋に、ドアが開く音がしました。
でも、美斗と孝地兄ちゃんは部屋が二階にあるので、一階まではなかなか音が届きません。
なら、きっと玄関が開いた音なんでしょう。
ん……お客さんかな?でも普通こんな時間に来て勝手に玄関開けるかなぁ……
私が悩んでいると、リビングのドアが開きました。
あ、私、今リビングに居ますよ!!
「あれ?美貴じゃん、起きてたの?」
そこにいたのは、ボサボサした黒い髪に、黒い瞳、ちょっと今風なメガネをかけて、荷物をいっぱい持った男の人がいました。
あれ?なんで私の名前知ってるのかな……それに、どこかで見たような……
私がその男の人のじっと見つめながら考えていると、階段の音と共に、茶髪で耳にピアスをあけてる孝地兄ちゃんが欠伸をしながら降りてきました。
「ふぁぁ……ねむ……おはよー美貴……って、お前誰だ!!」
孝地兄ちゃんは、男の人に向かってメンチビーム(孝地兄ちゃんから聞きました、意味はよくわからないけど、多分こんな時に使うんだと思います)を飛ばしながら近付いて行きます。
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