~Memory~

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ある日のあなたの小さな嘘。 それは優しさだったと、今更気がついた。 誕生日、クリスマス、バレンタインデー。 私は物をあげた事は一度もなかった。 だってあなたは… 「俺は、物もらうの好きじゃないから。食べ物がいいね、手作りの」 本気で欲しくないのかと…思ってた。 手作りがいいのかって、喜んでた。 私、バカだよね。 あげないんじゃなくて、あげちゃいけない。 貰いたくても、貰っちゃいけない。 だって…困るだけでしょう? 置く所にも、隠す場所にも。 そーゆー恋愛だという事にも、それが嘘だという事にも。 気づかなかったなんて。 ホント…バカだよ…
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