青年

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オートロックのこのマンションは集合入り口でインターフォンを鳴らすタイプだ。 「…はい」 『警察のものですが』 犯人が捕まったという知らせ。 顔を確認して欲しいと病院へ出向いたが、すでに退院していたので自宅までやって来たといった。 パトカーとは違う、いわゆる覆面パトに乗せられて警察署に着いた克彦は、取調室の隣へ案内された。 「この青年に間違いありませんか?」 マジックミラーで相手からは全く見えない部屋で確認をする。
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