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「メールを交換し始めたのは4月」
ぽつりと呟いた声は以外に高い声だが、紛れもなく男のもの。
―――俺には男とメール交換する趣味は無いんだがな…
「君とメールを交換していた男は『笹本克彦』と名乗ったんだね?」
「…そうだよ」
「誰かが俺の名前を騙ったんだ。それは違う相手だろう」
「あんただよっ!」
突然大きな声で反応されて驚いた。
刑事に窘められて蒼の視線が机に落ちる。
「…それは会った事があるって事だね?」
唇を噛み締めて横を向いてしまった蒼は、小さく頷いて何かに耐えるように身体を震わせている。
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