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俺は嬉しさの余り飛んで喜びたくなった……だが…本当に貰ってもいいのか?家族だから…いいのか?甘えてしまっていいの……か?やはり車は自分の努力で手に入れないと!
『兄貴!こんな高価な品物貰えないよ!』
喉から手が出そうだ!
「無理すんなよ!俺にもこんな速い車は扱え無い!だだをこねるな!人の好意は素直に受け取るのが男だ!申し訳無いと思うなら後で倍にして返せばそれでいいんだよ。」
兄貴の厳しさと思いやりに心を貫かれた。
『わかったよ。兄貴!素直に受け取るよありがとうございました!!大切に使うから!』
「ああ!お前に買った車だ!受け取ってくれて嬉しいよ。」
兄貴はとても嬉しそうだ。でもな兄貴…。
『兄貴に買って貰った車はサーキットで使う車にさせて貰うよ!!後、デートの時に!!っても相手がいねえけど…。』
「どう言う意味だ?お前の収入でもう一台買うのか?無理だ!」
怒りと心配に満ちた顔を俺に向けた。
『兄貴に貰った車は大切に使うって行ったろ?自動車税位何とかするさ!〔苦労は飛躍するバネ〕だろ?兄貴!』
これは兄貴に教えて貰ったお気に入りの言葉だ。
「わかったよ。もう何も言うまい…頑張れよ愛しい弟よ!」
俺は嬉しさの余り兄貴の前で初めて涙を流した。
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