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俺は、10時になって店を出た。
親のお陰で少しの睡眠時間で、我慢出来る体質になっていた。
朝の空気が俺を包むが…夜程綺麗な空気では無かった。
あの独特の空気と
ワクワクする感覚が好きだ。
俺はその足で駐車場に止めた俺には不釣り合いの愛車を眺めて……車に乗りこんでガレージのオーナーの元を尋ねた。
『お久しぶりです!』
運良くオーナー外で掃除をしていたのでツイていた。
「やあ!久々だね!」
オーナーは笑顔で挨拶を返してくれた。
彼とは会社に入ってからの知り合いだ。
息子さんが亡くなってから元気が無いが……今は元気な様だ。
『約束のガレージを借りに来ました!一月一台1万円で本当にいいんですか?』
オーナーの友情料金らしいが……………
安すぎて申し訳無いが俺には嬉しかった。
「勿論だとも!俺と君との仲だろう!後は、彼女の車様にもう一つ借りてくれれば俺も助かるよ。」
これも願っても無い申し出だ!
オーナーの優しさには頭が下がる……
『ありがとうございます!では今日は、2台ぶんのスペースを借りていきます。』
これで峠用の車と、
サーキット用の車の置き場が出来た。
彼女は作る気が無かったのでオーナーの心に反するが……今は車が、恋人だった。
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