第14話 首都高バトル

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さあ……どう曲がる?随分ブレーキが早かったな……。 スローインファーストアウトか? げ!! スローインスローアウトだよ!! 話にならないな……。せっかくの1500万円もする車が台無しだな……。 今のコーナなら、180キロでも曲がる事が出来たのに……。  このコーナーで60キロの差を付けたので、もう勝負にならないな……。 俺は無視して、普通に走る事にした。 一緒に走ってもヤル気が出ないから……。 『猫に小判って所だな……』思わず独り言が出てしまうほど虚しい気持になった。 こんなスーパカーに乗っていてその走りは情けないだろ……。 ん? 『馬の耳に念仏か……』また虚しくなって独り言を言ってしまった……。 100キロで走っている俺にスパダーが、あおって来たんだ。 底抜けのアホだったのか……腕を磨いて出直せば良いのに……。 面倒なので、左ウインカーを切って抜かせてやった。  そいつは、俺に中指を立てて、舌を出していた。 オービスがあるのに、全開で追い抜いて行った。 俺はパッシングをして教えたが、間に合わなかった。 辺りが真っ赤に光った……可哀想に。
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