第14話 首都高バトル

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 ピタリと、一定の距離を保ってやった。 クックク……これで、奴はいきなりサイドをかって来るだろ。 【キキー!!】 そら来た!!俺は一足先に車線を変更して、回避した。 そのまま、後ろに付いていたら、危ない所だったな……。  大学で学んだ心理学が役に立ったな。 奴は、神経症だ。 特徴は、平たく言うと自己中心的な考えで、自分が困ったら回りに相談して相手が疲れる事も気にしないで、深夜でも構わず、電話をしたりするだろう。 神経が細くて、マイナス思考だが、普段我慢しているのでキレやすくて、落ち込みやすい……更に励まされると、調子に乗って暴走する……その繰り返しだ……。  それが、神経症のコイツの性格だろう。 嫌な奴だ……この後の行動パターンは、気持が収まらないので、怒りをぶつけて来るだろうな……。 そら来たなー!!  無茶苦茶に突っ込んで来るつもりだろう?俺には、追いつけないけどなー!! 【ガオン!!】 俺の車のエンジンが、吠えた!! これから、狂気にかられたボケとの追いかけっこだ。 ゴールは、地獄だがな!!
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