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大人しくて男の言いなりだった女の子が、反抗した。
顔をぶたれたが!
【バギィ!】
「テメ~俺の顔を!! 殺す!!」
[そりゃあ困るなぁ。ウチのチームの期待の新人を殺されては困る。樹海と、東京海のどちらが好きだ?]
リーダー……怖すぎる……この人を怒らせると、人生にピリオドを打つ事になるな。
「ヒィ!冗談ですよ!勘弁して下さい!」
[あ?聞こえねぇな?何か言ったか?]
「勘弁して下さい!」
[形で誠意が見えないと聞こえねえって言ってんだよ!ウスノロ!]
「じゃあこの女を差し上げますんで!」
〔私はアンタの所有物じゃないんだよ!!〕
【バギィ!ドガァ!ドゴォ】
これが、修羅場ってやつか……おとなしい女の子が、我慢の限界を越えたのか、より強い権力を持つ男に会えたからなのか、ムカつく男を代わりにブチのめしてくれた。
だが、彼女に正当防衛は成り立つのか……成立するか……何回も殴られていたし。
【ファン!ファン!】
嫌なサイレンの音を響かせて警察がやって来た。
リーダーは足早にその場を去った。
女の子は、リーダーに紙を渡してお辞儀をしていた。
リーダーの新しい彼女の誕生かな?
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