第14話 首都高バトル

12/15
前へ
/347ページ
次へ
 大人しくて男の言いなりだった女の子が、反抗した。 顔をぶたれたが! 【バギィ!】 「テメ~俺の顔を!! 殺す!!」 [そりゃあ困るなぁ。ウチのチームの期待の新人を殺されては困る。樹海と、東京海のどちらが好きだ?] リーダー……怖すぎる……この人を怒らせると、人生にピリオドを打つ事になるな。 「ヒィ!冗談ですよ!勘弁して下さい!」 [あ?聞こえねぇな?何か言ったか?] 「勘弁して下さい!」 [形で誠意が見えないと聞こえねえって言ってんだよ!ウスノロ!] 「じゃあこの女を差し上げますんで!」 〔私はアンタの所有物じゃないんだよ!!〕 【バギィ!ドガァ!ドゴォ】  これが、修羅場ってやつか……おとなしい女の子が、我慢の限界を越えたのか、より強い権力を持つ男に会えたからなのか、ムカつく男を代わりにブチのめしてくれた。 だが、彼女に正当防衛は成り立つのか……成立するか……何回も殴られていたし。 【ファン!ファン!】 嫌なサイレンの音を響かせて警察がやって来た。 リーダーは足早にその場を去った。 女の子は、リーダーに紙を渡してお辞儀をしていた。 リーダーの新しい彼女の誕生かな?
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1104人が本棚に入れています
本棚に追加