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警察が俺達の元にやって来た。
俺達は、車があるので逃げられない。
リーダーの車はここから見えない所に停めてあるので、警察に見つかる心配は無いだろうな。
[君達は、何をしているんだ? うわ酷い怪我だな……血が出てるじゃないか]
『大丈夫です。この程度の怪我は、テコンドーをしていたので慣れています』
警察の人は、俺に対して好意的な態度を取ってくれたが……ホスト系の男に鋭い視線を向けた。
[君は、無抵抗な人間を殴ったのか?
しかも君は強い様には見えないが]
ホスト系の男は、脅えて金魚の様に口をパクパクしているだけで、口を聞く事も出来ない様子だった。
神経症の典型的な思考回路だ。
弱い者は、バカにして、強い者には脅えるんだ。
人と付き合う時も、利用出来る奴と、自分にプラスになる人と付き合う傾向にある。
自分よりも遥かに優れた人とは付き合わない。
何故なら自分とは釣り合わないと、諦めるのだ。
偉人の難しい本も読まない。
謙遜な様に見えて自分が負けを認めるのが嫌なだけだ。
でも心の中では自分が一番優れていると思っている。
自己チューな人は神経症になる可能性が高い傾向にある。
だが、この神経症の男が段々哀れになって来た。
仕方ない助けてやるか……。
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