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お!恵美理だ。今日は普通の格好してる!何かいい所のお嬢様みたいだな。
白いワンピース好きなんだよな。
可愛いな!
「宗ちゃん!」
恵美理がこちらを発見して駆け寄って来た。
そしていきなり抱きついて来た。
俺はこういう事に慣れていないので、耳まで赤くなった。
「宗ちゃん照れてる~!ごめんね。恥ずかしいよね……でも会いたかったんだもん!連絡をくれない宗ちゃんが悪いんだぞ!」
『ごめんね。初めての彼女だったから、どうして良いのか、わからなかったんだ』
恵美理が睨んだ!
何故にぃ!?
「その顔で初めてな筈が無いでしょ!嘘つきは嫌いだよ!」
そう言うと恵美理は、俺から離れて帰ろうとした。
『待てよ恵美理!』
俺は夢中で彼女の背中に抱きついた。
細い背中だった。
腰に手を回すとくびれていて驚いた。
細いな!力を込めたら折れてしまいそうだ。
「離して!」
『離さない!と言うか俺は嘘は言ってない!本当に初めてだったんだ!』
彼女の力が緩んだ。
そして彼女は、振り向いて俺の目を真っ直ぐ見つめていた。
まるで、真実を見抜く様に深い瞳で。
飲み込まれてしまいそうだ。
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