第15話 秘密

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 お!恵美理だ。今日は普通の格好してる!何かいい所のお嬢様みたいだな。 白いワンピース好きなんだよな。 可愛いな! 「宗ちゃん!」 恵美理がこちらを発見して駆け寄って来た。 そしていきなり抱きついて来た。 俺はこういう事に慣れていないので、耳まで赤くなった。 「宗ちゃん照れてる~!ごめんね。恥ずかしいよね……でも会いたかったんだもん!連絡をくれない宗ちゃんが悪いんだぞ!」 『ごめんね。初めての彼女だったから、どうして良いのか、わからなかったんだ』 恵美理が睨んだ! 何故にぃ!? 「その顔で初めてな筈が無いでしょ!嘘つきは嫌いだよ!」 そう言うと恵美理は、俺から離れて帰ろうとした。 『待てよ恵美理!』 俺は夢中で彼女の背中に抱きついた。 細い背中だった。 腰に手を回すとくびれていて驚いた。 細いな!力を込めたら折れてしまいそうだ。 「離して!」 『離さない!と言うか俺は嘘は言ってない!本当に初めてだったんだ!』 彼女の力が緩んだ。 そして彼女は、振り向いて俺の目を真っ直ぐ見つめていた。 まるで、真実を見抜く様に深い瞳で。 飲み込まれてしまいそうだ。
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