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「そりゃあ、仲良くなりたいけど、誘うって言ってもなぁ。俺しゃべったことねぇし」
海人は涼介を見た。
「涼介は中学から美咲ちゃんと一緒だろ? おまえが誘えよ」
健志郎とは中学から一緒だが、涼介と知り合ったのは高校に入ってからだ。
とは言っても、中学の頃から2人ともバスケをしており、お互い県内では知名度が高く、何度か対戦したこともあったので、顔と名前くらいは知っていた。
「いや、でも、ほとんどしゃべったことないし。連絡先も知らないぜ」
「俺より可能性あるだろ。ほら」
海人が涼介にチケットを渡そうとすると、健志郎がそれを制した。
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