3011人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、そういえば、健志郎のお父さんって、このゲーム作ってる会社の社長だったよね。あたしも参加していいの?」
「ああ、ただし条件つきだ」
「どんな?」
海人は、もう1枚チケットを取り出し、里海に渡した。
「このチケットでおまえのクラスの美咲ちゃん誘って」
里海は、チケットを受け取りはしたが、ちょっと不機嫌な顔になった。
「ふ~ん、そういうことね」
横目でこちらをジロジロ見てくる。
「なんだよ。おまえ仲良いだろ?」
「うん、まあね」
里海は少し俯いて、チケットに目を戻した。
最初のコメントを投稿しよう!