第1章

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「あ、そういえば、健志郎のお父さんって、このゲーム作ってる会社の社長だったよね。あたしも参加していいの?」 「ああ、ただし条件つきだ」 「どんな?」 海人は、もう1枚チケットを取り出し、里海に渡した。 「このチケットでおまえのクラスの美咲ちゃん誘って」 里海は、チケットを受け取りはしたが、ちょっと不機嫌な顔になった。 「ふ~ん、そういうことね」 横目でこちらをジロジロ見てくる。 「なんだよ。おまえ仲良いだろ?」 「うん、まあね」 里海は少し俯いて、チケットに目を戻した。
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