第1章

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海人は自分のバッグを持って、立ち上がった。 「じゃあ俺の席どこ?」 「教卓の上に座席表あるでしょ」 早苗は海人の顔も見ずにぶっきらぼうに言った。 海人はため息をついた。 「おまえ、そんなに尖ってるとモテないぞ」 「うるさい、ほっといてよ」 「はいはい」 適当に返事をして、海人は教卓の上の座席表を見た。 席は一番窓側の後ろから3番目、まあまあの席だ。 今度こそ自分の席に着くと、再び寝始めた。
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