変なメール

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時間は1:02。 1:04。私達は頭を抱えていた。全く分からない。ただの文字の羅列にしか見えない。まずヒントといってもnine wordsという情報しかない。 「分かった?」 「全然。…でもヒントに9文字ってあるよね?あの中に9文字の何かがあるんじゃないの?」 「そうなんだろうけど…」 1:07。「あぁ…私ゲームオーバーだ」 友人のほうはもう10分経ったのだ。その時、電話越しにインターホンの音が聞こえた。私達は凍りついた。 「ねぇ……誰か来たの…?」 「夜中だよ!?そんなわけないじゃん!…このメールのせいかな…」 「大丈夫だよ!きっと…。一応ドア越しに覗いてくれば?開けなきゃいいんだからさ?」 「うん…。すぐ戻るから」 友人は電話を切らずに置いて、玄関に向かったようだ。 1:08。友人は戻ってこない。どうしたんだろ?まさか…しかしこちらもあと2分しかないので、ひとまず問題に取り組むことにした。 こんな制限時間に意味はないと分かっているはずなのに、私はとても焦っていた。 私は友人の言った「9文字」に注目した。この中から9文字の共通点のある言葉を探した。
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