大きめの鏡

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しかしすぐに 気分が悪くなり 吐き気を催し やっぱヤバいなと思って私はやめた。 次の日 友人Aに 怖くてちょっとしか出来なかった旨を言うと 「うわ、ダッセー あんなもん怖くもなんもねぇよ」と子馬鹿にされました。 そして二人の間でこの話題はここで終わったのです。 しばらく経って鏡の話など忘れてしまった頃、 Aがしばしば学校を休むようになった。 登校している時に 何かあったのかと聞いてみたが 「ん.. 何でもない」と、どこか上の空のような感じでした それから数日後 夜中 急にAから電話がかかってきた。そして受話するや否やいきなりAが 『俺って オレだよな? 俺って、相田XXX(Aの本名) だよな?』 と変な事を聞いてきた 『な?な?』って 今にも泣きそうな声で聞いてきた 僕が「何おかしな事言ってんだよ、お前は相田XXXだろ」と答えてやると 『そっか...そう だよな。』と Aは少し落ち着いた様子でこう続けた 『実はさ、あの後も 何度か鏡に向かってやってたんだ。いや、別にナルシストなわけじゃないんだけども鏡の自分に話し掛けてると不思議と気分が良かったんだ』
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