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キバ「はぁ…何でオイラはいつも、ああなっちゃうんだろう…」
やぐらからある程度離れた場所に来ると、キバはため息をついて自分の臆病さを嘆いた
いつもそうだった
肝心な時に限って緊張してしまう
本番に弱いタイプとは、彼のことを言うのだろう
キバ「これで49回目…か…
次失敗したら50回~…ハハ~、ヤバい泣きそ…」
自分自身を非難しておいて、泣きそうになるキバ
いつもそうだった
意気込むのはいいが空回り…
どうやら今回は49回目の失敗のようだ…
涙ぐみながら、肩からかけているバッグの中から石のような物を取り出した
キバ「いつになったら…オイラは探検家になれるんだろうなぁ…」
キバは語りかけるように呟くと、石を見つめる
しばらくじっとしていたが、再びため息をついて石をしまうと
キバ「…今日も行こう…あの場所…オイラのお気に入りの場所…」
落ち込みながら、ふらふらと"お気に入りの場所"に向かって歩き出した
…その様子を見ていた二つの影
にやりと笑うとキバの後を追っていった…
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